2017年、神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が発見された「座間9人殺害事件」。
逮捕された白石隆浩は、SNSを通じて若い女性たちと接触し、約2か月という短期間に9人を殺害していました。
なぜ白石は、自殺に関する悩みを抱えていた人たちに接触し、犯行を繰り返したのでしょうか。
本記事では、裁判で明らかになった事実や公的資料、公判を取材した報道をもとに、白石の事件前の経歴、被害者との接触、犯行の目的、裁判で争われた「殺害への承諾」、死刑判決から執行までを追います。
そのうえで、確認された事実と推測を分けながら、「白石隆浩はなぜ9人を殺害したのか」を考えます。
白石隆浩の生い立ちと事件前の経歴
公判を取材した共同通信の記録によると、白石は地元の高校を卒業した後、スーパーやパチンコ店など複数の仕事を経験しました。その後、インターネットを利用して女性を風俗店に紹介する、いわゆる「スカウト」の仕事に関わるようになります。
その後、白石は風俗店への女性の紹介に関わるようになり、2017年2月、売春をさせることを知りながら女性を紹介したとして、職業安定法違反で逮捕されました。同年5月には懲役1年2か月、執行猶予3年の有罪判決を受けています。
保釈後、白石は実家に戻り、倉庫会社でアルバイトを始めました。公判では、この時期に父親と同居していたものの、父親と離れて暮らしたいと考えるようになり、さらに「楽に暮らしたい」「ヒモになりたい」と考えていたことが明らかにされています。
そして白石は、スカウトとして働いた経験から、自殺願望を抱える女性であれば自分の言うことを聞かせやすいと考え、SNSを利用して女性たちに接触するようになります。自分にも自殺願望があるかのように装い、「一緒に自殺しよう」などと持ちかけ、多くの女性とメッセージを交わしていました。
2017年8月22日、白石は神奈川県座間市のアパートに入居します。その後、この部屋が9人の男女が殺害される事件の現場となりました。入居日については、当時アパートを管理していた関係者の証言からも8月22日だったことが確認されています。
この段階では「生い立ちが原因」とは言えない
白石の家庭環境や学生時代については、本人への面会取材や家族・知人への取材によってさまざまな情報が報じられています。
しかし、それらの情報だけから、家庭環境や幼少期の経験が後の殺人につながったと断定することはできません。
確認できる事実を時系列で追うと、事件により直接的につながっていくのは、成人後のスカウト業、職業安定法違反による逮捕と有罪判決、その後の生活、そしてSNSを利用して自殺願望を抱える女性たちへ接触するようになった時期です。
そのため本記事では、生い立ちだけに事件の原因を求めるのではなく、白石が事件直前に何を考え、どのような目的で被害者たちに接触したのかを、裁判で明らかになった事実を中心に追っていきます。
SNSでの接触と最初の事件
2017年、白石隆浩はSNS上で自殺願望があるように装い、「死にたい」などと投稿している女性たちと接触するようになりました。
一方で、公判では白石のスマートフォンの検索履歴も証拠として示されています。2017年5~6月には殺人方法に関する言葉を検索し、6月には「死にたい SNS」、8月には殺人に関する法律や遺体の処理方法などについて検索していました。
この検索履歴からは、少なくとも最初の殺害以前から、白石が殺人やその後の処理について調べていたことが確認できます。ただし、この時点ですでに9人を殺害する計画を立てていたとまでは確認できません。
最初の被害者との接触
最初の被害者となったのは、当時21歳の女性でした。
2人はSNSを通じて知り合い、その後メッセージアプリでも連絡を取り合うようになります。公判では実際のメッセージが証拠として示され、2人が一緒に暮らすための部屋を探していた経緯も明らかになりました。
後に事件現場となる座間市のアパートの契約費用には、この女性が出した金銭が使われています。白石は2017年8月22日に入居し、その直後、女性を殺害しました。
最初の殺害の目的は何だったのか
公判で白石は、最初の女性を殺害した一番の目的について、女性から預かっていた金銭を返す必要をなくすことだったという趣旨の供述をしています。
また、女性との関係が将来的に悪化して返済を求められる可能性を考え、その前に殺害して金銭を奪おうと考えたという趣旨の説明もしています。
ここで重要なのは、女性がSNS上で自殺に関するやり取りをしていたとしても、殺害そのものを承諾していたとは認定されていないことです。
白石自身も公判で、最初の女性から殺害直前に「殺してほしい」などと言われたわけではなく、襲った際には抵抗されたことを認めています。
犯行はその後、短期間で繰り返された
最初の事件の後、白石はSNSを利用して別の女性たちとの接触を続けました。
最終的に2017年8月から10月までの間に、15歳から26歳までの女性8人と男性1人、合わせて9人が殺害されました。
確定判決に基づく報道では、女性8人には性的暴行が加えられ、被害者から金銭なども奪われています。
公判を通じて明らかになったのは、白石がSNSで相手と接触し、相手の話に合わせながら自宅へ誘い込むという方法を繰り返していたことです。
しかし、ここでも注意が必要です。
9人全員が「死ぬことを望んでいた」、あるいは「白石に殺されることを承諾していた」と考えることはできません。
東京地裁立川支部は2020年12月の判決で、9人全員について殺害への承諾はなかったと認定しました。
さらに遺族の意見陳述などを通じて、被害者たちがそれぞれ悩みを抱えながらも生活し、将来について考えていた様子も法廷で明らかになっています。
なぜ犯行を繰り返したのか
白石がなぜ最初の殺害後も犯行を繰り返したのかについては、本人が公判や取材でさまざまな説明をしています。
しかし、「殺人への抵抗感がなくなったから」「快楽殺人に目覚めたから」といった心理状態を、確認された事実として断定することはできません。
確認できるのは、最初の殺害以前から殺人方法などを検索していたこと、その後もSNSを通じて女性たちとの接触を続けたこと、そして短期間に犯行を繰り返したことです。
白石の内面については、本人の供述と裁判所が認定した事実を分けて考える必要があります。
白石隆浩はなぜ被害者を狙ったのか
白石隆浩は、SNSを利用して「死にたい」「寂しい」などと投稿していた女性たちに接触していました。
公判で白石は、その理由について、悩みを抱えている女性の方が「口説きやすい」と考えていたという趣旨の供述をしています。白石はスカウトとして働いていた経験があり、SNSを使って女性と接触する方法にも慣れていました。
事件の動機について、法務省は2025年の死刑執行時、白石が性的欲求や金銭的欲求を満たす目的などから犯行に及んだと説明しています。
また公判では、白石自身が、相手から継続的に金銭を得られると判断した場合には殺害しなかったという趣旨の供述もしています。実際、一連の事件の期間中に白石の部屋を訪れながら、殺害されなかった女性がいたことも公判で明らかになっています。
こうした公判での供述からは、白石が単に「死にたいと考えている人なら誰でも殺害していた」と説明するだけでは、事件の実態を十分に捉えられないことが分かります。
ただし、白石自身の供述と、裁判所によって認定された事実は区別する必要があります。
本記事では、白石本人が語った内容については「白石は公判でこう供述した」と明記し、それをそのまま客観的な事実や心理状態として扱わないことにします。
唯一の男性被害者はなぜ殺害されたのか
9人の被害者のうち、8人は女性で、1人だけ男性が含まれていました。
この男性は、最初に殺害された21歳の女性と交際関係にあった人物でした。女性と連絡が取れなくなったことから行方を捜し、白石隆浩に接触しました。
公判では白石自身が、男性から女性の居場所について追及され、最初の殺害が発覚することを恐れて男性を殺害したという趣旨の供述をしています。公判を取材した共同通信の記録でも、この経緯が報じられています。
そのため、この男性の殺害については、女性被害者への犯行と同じ理由だったと説明することはできません。
女性被害者への犯行では、性的欲求や金銭的欲求が重要な目的として示されている一方、男性については、すでに行った殺人の発覚を防ぐことが目的だったという白石の供述が確認されています。
9人を「自殺志願者」と一括りにできない
この事実は、座間9人殺害事件を理解するうえで重要です。
事件はしばしば「SNSで自殺願望を持つ人を狙った事件」と説明されます。
しかし、唯一の男性被害者は、最初の被害女性を捜す過程で白石に接触した人物です。
さらに東京地裁立川支部は、女性を含む9人全員について、殺害されることへの承諾はなかったと認定しています。
したがって、「自殺を望んでいた9人を白石が殺害した」と表現すると、事件の実態を誤って伝える可能性があります。
本記事では、被害者がSNS上で自殺に関する発信をしていたことと、白石による殺害を承諾していたかどうかは別の問題として扱います。
事件はどのように発覚したのか
2017年10月、東京都八王子市に住む23歳の女性が行方不明になりました。この女性は、後に白石隆浩による9人目の被害者だったことが判明します。
女性と連絡が取れなくなったことを心配した兄は、10月24日に警視庁高尾署へ行方不明届を提出しました。また、女性がSNS上で自殺に関するやり取りをしていたことを確認し、SNSでも情報提供を呼びかけました。公判を取材した共同通信の記録でも、この経緯が確認されています。
被害女性の兄によるSNSでの捜索
兄の呼びかけを見た一人の女性から情報が寄せられました。
この女性は白石とSNS上でやり取りをしたことがあり、兄に情報を提供。その後、警察の捜査にも協力しました。
日本テレビの取材でも、9人目の被害女性の兄によるSNSでの呼びかけに、この女性が応じたことが事件発覚につながったと報じられています。
この情報などを手掛かりに捜査が進み、警察は白石が暮らしていた神奈川県座間市のアパートへたどり着きました。
アパートから遺体が発見される
2017年10月30日、捜査員が白石のアパートを訪れ、室内から遺体の一部を発見しました。その後の捜査によって、室内に置かれていた複数の容器から9人分の遺体が見つかりました。
翌10月31日、白石はまず死体遺棄容疑で逮捕されました。
その後、警察による捜査やDNA型鑑定などが進められ、11月10日までに、発見された9人全員の身元が判明したと発表されました。
被害者は当時15歳から26歳までの女性8人と男性1人でした。
裁判で争われた「被害者の承諾」
白石隆浩の裁判は、2020年9月30日に東京地方裁判所立川支部で始まりました。
白石が9人を殺害したこと自体について大きな争いはありませんでした。
裁判で重要な争点となったのが、被害者たちが殺害されることを承諾していたのかという点です。
弁護側は何を主張したのか
弁護側は、被害者には殺害されることへの承諾があったとして、起訴された強盗殺人罪や強盗・強制性交等殺人罪ではなく、より刑の軽い承諾殺人罪などが成立すると主張しました。
また、白石の刑事責任能力についても争われました。
白石本人は何を語ったのか
一方、白石本人は弁護側とは異なる立場を示しました。
公判では、被害者から殺害の承諾を得ていなかったという趣旨の供述をしており、起訴された事実関係を認める姿勢を示しました。
つまりこの裁判では、弁護側の主張と白石本人の供述が一致していない部分があったことにも注意が必要です。
裁判所は「殺害への承諾はなかった」と認定
2020年12月15日、東京地裁立川支部は、9人全員について殺害されることへの承諾はなかったと認定しました。
判決では、被害者たちは突然襲われて殺害されたと認定されています。
また、白石が金銭を奪ったり性的欲求を満たしたりする目的で被害者を誘い出し、犯行後には証拠を隠すための行動を取っていたことなどから、完全な刑事責任能力があったと判断されました。
ここで重要なのは、
「死にたいと考えていた」ことと「他人に殺されることを承諾していた」ことは同じではない
という点です。
この判決によって、被害者に自殺願望があったことを理由に「殺害を望んでいた」と捉えることはできないことが、裁判上も明確になりました。
なぜ死刑判決が言い渡されたのか
東京地裁立川支部は同日、白石隆浩に死刑を言い渡しました。
判決では、白石が事前に殺害方法や遺体の処理方法を調べ、必要な道具を準備していたことなどから、犯行には計画性があったと認定されました。
さらに、精神的に弱っていた被害者にSNSで接触して誘い出した手口、約2か月という短期間に9人の命を奪った結果などが厳しく評価されました。
法務省も2025年の死刑執行時、事件について、白石が性的・金銭的欲求を満たす目的から約2か月の間に9人を殺害した事件として説明しています。
死刑判決から死刑執行まで
2020年12月15日、東京地方裁判所立川支部は白石隆浩に死刑を言い渡しました。
判決後、白石の弁護人は判決を不服として、同年12月18日に東京高等裁判所へ控訴しました。ところが、その3日後の12月21日、白石本人が弁護人による控訴を取り下げました。
白石本人が控訴を取り下げる
白石は一審公判の段階から、判決が出た後は控訴せず、刑を受け入れる意向を示していました。
弁護人が控訴した後もその姿勢は変わらず、白石本人が控訴を取り下げたため、高等裁判所や最高裁判所で事件が改めて審理されることはありませんでした。
控訴期限が過ぎた2021年1月5日午前0時、白石の死刑判決が確定しました。
ここは秋葉原事件とは大きく違うところ。
座間9人殺害事件では、一審判決後に本人が控訴を取り下げたため、東京高裁判決や最高裁判決は存在しません。
2025年6月27日、死刑執行
死刑確定から約4年5か月後の2025年6月27日、白石隆浩の死刑が執行されました。
これは法務省が同日に正式に発表しています。死刑執行は、2022年7月以来、2年11か月ぶりでした。
法務省は事件について、白石が性的・金銭的欲求を満たす目的などから、約2か月の間に9人を殺害し、金銭を奪うなどした事件と説明しています。
これによって、2017年に発覚した座間9人殺害事件は、事件発覚から約7年8か月を経て、白石に対する死刑が執行されることとなりました。
白石隆浩はなぜ9人を殺害したのか
座間9人殺害事件を考えるとき、「白石隆浩はなぜ9人もの人を殺害したのか」という疑問が残ります。
この事件については、白石の生い立ちや家庭環境、SNSとの関係など、さまざまな角度から語られてきました。
しかし、そうした背景だけから犯行の原因を説明することはできません。
まず確認しておきたいのは、裁判などで明らかになった白石自身の犯行目的です。
裁判で明らかになった犯行の目的
白石の犯行について、法務省は2025年の死刑執行時、自己の性的欲求や金銭的欲求を満たす目的などから、約2か月の間に9人を殺害した事件と説明しています。
公判でも、女性被害者への犯行について、金銭を得ることや性的欲求を満たすことが目的だったことが明らかになりました。
一方、9人のうち唯一の男性被害者については事情が異なります。
男性は最初に殺害された女性の行方を捜す過程で白石に接触しており、白石は公判で、すでに行った犯行の発覚を防ぐために男性を殺害したという趣旨の供述をしています。
このことから、9人すべての殺害を一つの動機だけで説明することはできません。
なぜ自殺願望を抱える人に接触したのか
白石はSNS上で「死にたい」などと投稿していた女性たちに接触していました。
公判では白石自身が、自殺願望を抱えている女性について、自分の言うことを聞かせやすいと考えていたことや、スカウトとして働いた経験から、そうした女性には接触しやすいと考えていたという趣旨の供述をしています。
ここから考えると、白石にとってSNSは犯行の「原因」というより、自分の目的のために相手を探し、接触する手段として利用されたと見る方が、確認された事実には沿っています。
もちろん、SNSを利用したこと自体が犯罪につながったわけではありません。
問題だったのは、白石が悩みを抱えていた人たちの状況を、自らの目的のために利用したことです。
なぜ殺害という手段を選んだのか
ここからは、さらに慎重に考える必要があります。
白石が金銭や性的欲求を目的としていたことは確認されています。
しかし、なぜその目的を満たすために「殺害」という極端な手段まで選んだのかという問いに対して、単純な一つの答えが示されているわけではありません。
確認できるのは、最初の殺害以前から、白石がインターネットで殺人方法や遺体の処理方法などについて検索していたことです。
つまり、偶発的なトラブルの末に突然殺人へ至ったというより、殺害という手段を事前に検討していたことがうかがえます。
ただし、ここから「白石はもともと殺人願望を持っていた」「人を殺すこと自体を楽しんでいた」などと心理状態まで断定することはできません。
本人の内面について、確認できない部分を想像で埋めるべきではないでしょう。
なぜ1人で止まらなかったのか
そして、この事件で最も理解しにくいのが、なぜ最初の殺害で止まらなかったのかという点です。
白石は座間市のアパートへ入居した後、約2か月という短期間に9人を殺害しました。
最初の事件後もSNSを利用して別の女性たちへの接触を続け、同じ部屋で犯行を繰り返しています。
白石本人は公判やその後の取材で、最初の殺害とその後では心理的な抵抗感に変化があったという趣旨の説明もしています。
しかし、これはあくまで白石本人による自己説明です。
そこから「一度殺人を経験したことで抵抗感がなくなり、連続殺人犯になった」とまで断定することはできません。
確認できるのは、犯行を重ねる中でもSNSを使った接触を続け、金銭や性的欲求などを目的とした殺害を短期間に繰り返したという事実です。
一つの原因だけでは説明できない
白石の犯行を、家庭環境や仕事、SNS、自殺願望を抱える人との出会いなど、一つの要素だけで説明することは難しいと考えます。
同じような家庭環境や仕事上の問題を経験した人が犯罪を起こすわけではありません。また、SNSを利用していることや、自殺についての投稿を目にすることが殺人につながるわけでもありません。
裁判などから確認できるのは、白石が金銭的・性的欲求などを目的として、自殺願望を抱える人たちに接触し、その状況を利用して犯行を繰り返したということです。
一方で、なぜ白石が殺害という選択をし、さらに9人にまで犯行を繰り返すことができたのか。
その内面のすべてを、裁判記録や本人の言葉だけから説明することはできません。
だからこそ、この事件を「自殺志願者を狙った連続殺人」「SNSが生んだ事件」といった一言だけで理解したつもりになるのではなく、確認された事実と、私たちには分からない部分を分けて考える必要があるのではないでしょうか。
まとめ|座間9人殺害事件から見えてくるもの
座間9人殺害事件では、わずか約2か月の間に、15歳から26歳までの9人が命を奪われました。
裁判などで明らかになった事実からは、白石隆浩がSNSを利用して悩みを抱える女性たちに接触し、金銭的・性的欲求などを目的として犯行を繰り返していたことが分かっています。
一方で、被害者に自殺願望があったことと、白石に殺害されることを望んでいたことは同じではありません。
東京地裁立川支部は、9人全員について殺害への承諾はなかったと認定しました。
この事件について考えていくと、白石の生い立ちや家庭環境、仕事、SNSなど、一つの要素だけを取り出して犯行の原因とすることの難しさが見えてきます。
裁判によって犯行の目的や経緯の多くは明らかになりました。
それでも、なぜ殺害という手段を選び、なぜ最初の1人で止まらず、短期間に9人もの命を奪うまで犯行を繰り返したのか。
白石本人の供述だけで、その内面のすべてを知ることはできません。
だからこそ、分からない部分を想像で埋めるのではなく、確認された事実と本人の供述、そして私たちの考察を分けて考えることが、この事件と向き合ううえで大切なのではないでしょうか。
そして何より、事件を「死刑囚・白石隆浩の物語」としてだけ見るのではなく、9人の被害者それぞれに生活があり、その命が一方的に奪われた事件だったことを忘れてはいけません。


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